2003年お米の案内(その1)  (その2へ)   HOMEに戻る

あなたは、どういうお米を食べたときに、
美味しいと感じますか?

次の中から、お選びください。

□炊きあがりが、ぴかぴか光ってるお米
□釜の蓋を開けると、プーンといい香りがする。
□冷やご飯になっても、粘りがあって、もさもさしていない
□お弁当に入れて、お昼に食べても美味しい。
□おにぎりにすると、美味しい。
□かみしめると、甘みがある
□漬け物があれば、おかずはいらない
□もう一杯おかわりしたくなる

山下農園の無農薬有機栽培のお米
米ぬか、大豆、卵殻を肥料に育ったお米ですので、ミネラルたっぷりです。
除草剤や農薬を使っていませんので、田んぼには、生き物がいっぱい。
カブトエビ、オタマジャクシ、豊年エビ、貝エビ、ミジンコなどの生き物と一緒に育ったお米です。

山下農園のお米を、どうぞご賞味ください。

   〒672−8002
   兵庫県姫路市北原328−4  山下農園
   TEL&FAX 0792−45−0576
   メール  yamatyan@jeans.ocn.ne.jp
   ホ−ムページ       http://www2.ocn.ne.jp/~josonet/


2003年お米の案内(その2)

2003年 山下農園・今年のお米   白米10キロ5600円 
                      玄米10キロ5000円

いつもお世話になっています。ありがとうございます。
この10月はじめは、早生のコシヒカリの収穫をおえ、晩生のヒノヒカリの収穫まで、しばし休養といきたいところですが、せっせせっせと秋野菜の種まきおじさんになっています。
10月14〜15日が、こちらの秋祭り(灘のけんか祭り)。それまでに種まきしたのは、年内に間に合うけど、それ以降に種まきすると、1月終わり頃からの収穫になります。一週間種まきがずれると、一ヶ月くらい収穫が遅くなる、そんなかんじです。切れ目なしに収穫できるよう、少しずつ少しずつの種まきが続きます。
雨が降ると、しょうがないな、骨休めじゃとなるところですが、毎日からから天気が続きます。種をまいては、散水チューブをセットして水やり、芽が出たらまた水やりを繰り返しています。

さて、今年のお米ですが、やっぱりいろいろありました。
「百姓は毎年毎年が一年生」とよく言われますが、まさしくそんなことが次々やってきました。
田植えして10日くらいたって、ウキクサが全面に広がり、これくらいウキクサが田んぼを覆ってくれたら、発芽せんとする雑草をかなり押さえてくれるだろうな、よしよしと思っていたところへ、6月20日に時ならぬ台風の襲来。ウキクサが風に吹かれて、風下の稲の上に覆い被さってしまいました。ひどい田んぼでは、風下幅4メートルほどウキクサの下敷きになってしまいました。また、ある田んぼでは、アオミドロが大発生、それが風に吹かれ、稲の上に被さっています。こやつも、草抑えの強力な助っ人と期待していたのですが、これでは稲抑えです。仕方がありません、ガンジキを持ち出して、ウキクサやアオミドロをかき寄せてはすくい取る作業をしました。こんなこと、初めてでした。
一難去って、今度は梅雨の長雨が、一向に明けてくれません。ちらっと平成5年の大冷害が頭をかすめはじめました。あの時ほど気温が低くないので、多分大丈夫だろう。稲の分けつ(株分かれ)も まあそこそこのようだ。ところが、未だかってないいもち病の蔓延です。あの異様な光景は、初めて目にすることでした。
最初は、同じ谷すじで、肥料を入れすぎて軟弱徒長に育っている人の田んぼから始まりました。チッソ肥料がすぎると、作物はぶくぶく肥満児に育って、病気に弱いのです。「ずりこむ」と言いますが、イモチ菌が葉っぱ全面に広がって、茶色く枯れ、そのうち稲の株が消えそうにまでなりました。
「おらっちの田んぼは大丈夫だあ、そんなに欲かいて肥料を入れてないから。よその田んぼより、株間をひろくとって、日当たり風通しよく植えてあるから、まあ見てな」最初は、ちょっと偉そうに高みの見物気分でした。
ところがところが、イモチ菌、じとじとする天気が大好きで、しびしびと毎日ふる長雨で、林田町伊勢の田んぼ全部に広がり、うちの田んぼも例外ではなくなってしまいました。下葉がかなり枯れ、あわやと思う頃やっと梅雨が明けて、やれやれ一命を取り留めました。写真参照(HP「山下農園へようこそ」の田んぼの写真集 )
穂首イモチの恐怖も初めて味わいました。葉イモチは、枯れた葉っぱの分が光合成能力がなくなりますが、ほかの健康な葉っぱがカバーしてくれます。ところが、穂首にイモチ菌がとりつくと、養水分を送り込む道管が枯れますので、穂が白穂になってしまいます。
僕が世話人をやっているHP「除草剤を使わない稲作り」の仲間に、「どうしよう、どうしよう。我が子が病気になったら、やせ我慢せず薬飲ますもんなあ。」と取り乱したら、栃木県の稲の専門技術員の方から「天下のやまちゃんが何をうろたえているのだ、仮に穂首イモチが蔓延して田んぼ全体が真っ白に見えても、それでも穂全体の2割程度だぞ。それも東北地方のイモチ常襲地帯のお話だ」と、一喝され、「なーんだ。2割の減収くらいならいつものことだ」と、元気を取り戻したことでした。
さいわい、西日本では遅れてやってきた残暑がおつりが来るくらい続き、最後の実りに追い風を送ってくれました。やれやれ、豊作とは言えないまでも、まあまあの収穫になってくれるかも、と思ったのは「捕らぬタヌキの皮算用」、やっぱり、お天道様には勝てません。コンバインで刈り取った籾の量が、例年よりやはり少なめでした。それが、乾燥機で乾燥しているうちに、またごそっと目減りしてしまいました。中身の入っていない籾などが風で飛んでいったのでしょう。最後のもみすりの時にも、選別機を通す段階で、くず米(小米)が多く、そこでもまた目減り、結局、去年は一反あたり8俵取れたコシヒカリが、今年は6俵半でした。
味の方は、どうかな?気がかりなことがあります。普通は刈り取り時期には、葉っぱも黄色く色づき、お日さんに当たると黄金色に輝きます。ところが、今年は、冷夏のせいで、田んぼに入れた米ぬかや油かすの肥料の消化吸収が遅れ、刈り取り時期になっても、葉っぱに緑色が残っていました。未消化の肥料分が残っていたのです。
欲をかいて(たくさんとろうと思って)多肥栽培した田んぼのお米はまずいと言われます。そういう人の田んぼは、刈り取り時期なっても葉っぱが青々しているのです。コシヒカリに、それと同じ症状が出たことになります。

その点、晩生のヒノヒカリの方は、黄金色に熟れ始めています。ちょっと見たところ、穂も大きく頭を垂れています。「こっちの方は、豊作とは言えないまでも、まんずまんず期待できるのでは、、、」いやいや、相変わらず、性懲りもなく「捕らぬタヌキの皮算用」でした。

収量が少なかった分、新規のお客さんの注文を断り、以前からのお客さんのご要望にはできるだけ添えるようにしたいと思っております。以上のような次第ですので、今年もまた、山下農園のお米をどうぞよろしくお願い申し上げます。

10月吉日 山下農園亭主敬白
      
       672−8002 姫路市北原328−4
       TEL & FAX 0792−45−0576
       yamatyan@jeans.ocn.ne.jp
   http://www.geocities.co.jp/NatureLand/6355/ (山下農園へようこそ)
   http://www2.ocn.ne.jp/~josonet/ (除草剤を使わない稲作り)

(追記)玄米食の方へ 
玄米の中には籾をかぶったままの玄米が多少 混じっています。「一粒ずつそれをより分けるのが大変 」との声をよく聞きました。そこで、今年から籾すり機を2回通すことによって極力籾の混じっていない「精選玄米」を用意することにしました。 数量限定ですので、ご希望の方は、ご連絡ください。精選玄米の価格はキロあたり560円になります。(通常500円)

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