2002年お米の案内 無農薬有機栽培 白米10キロ5600円(玄米10キロ5000円)
上の写真の田んぼ、右と左、どっちが山下農園の田んぼでしょうか?
正解は、右でした。左は、隣のおっちゃんのキヌヒカリ、右が、山下農園のコシヒカリです。
コシヒカリは、コケヒカリとの別名を持つように、まことにこけやすいのです。
でも、ご安心ください。ベタっと畳を敷いたような倒れ方(挫折倒伏といいます)でなく、柳がしなだれるようにかやぶいていますので、コンバインで無事収穫を終えることが出来ました。
さて、今年のお米は、早生のコシヒカリ(9月中旬収穫済み)と、晩生のヒノヒカリ(10月中旬収穫予定)の2品種です。ヒノヒカリは、西南暖地のコシヒカリとの別名を持つお米です。朝晩が涼しくなってから登熟していきますので、お米に甘みや粘りのこくが出てくると、期待されている品種です。
昨年度のヒノヒカリ、おおかたの方にコシヒカリと遜色ないくらい美味しいよと評価いただきました。ありがとうございます。早生品種に作付けが集中しますと、台風が来たときに心配、また、秋野菜の種播きなどと作業がかち合い、フーフー言ってしまいます。また、昨今の夏の異常な暑さ、早生品種は、腹白米が多く出るなど、いろいろ心配事があるのです。どうか、いろいろなお米の味を楽しんでくださいますよう、お願いします。
除草剤に頼らない稲作りも6年目、だいぶコツがつかめてきました。一町2反(12000平米)6枚の田んぼのうち、除草機を押さざるを得なかったのが1枚だけ、あとは、田植えした後、ほとんど田んぼの中に入っていません。らくチンらくチンです。そのコツは、「除草剤を使わない稲作り」http://www2.ocn.ne.jp/~josonet/というHPでぼくが世話人になって、全国の農家と交流していますので、よかったら、ごらんください。
またあまり熱心ではありませんが、山下農園のHPもあります。いずれ、充実予定です。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/6355/
今年のお米の作り方。肥料としては、米ぬか、卵殻、クズ大豆、油粕です。
冬の間に、米ぬかを入れました。(1反あたり100キロ)。米ぬかはミネラルがたっぷりの肥料で、田んぼの微生物が、活発に動き始める起爆剤の役目です。畑に大量に入れますと、真っ白な菌糸がビッシリ張って、畑の土がまるごと発酵しているように見えます。
代かき前に、卵殻を60キロ。これも、CaやMgなどお米を美味しくするミネラルを期待してのものです。
田植えをしてからは、粒状の油粕やクズ大豆を畦から動力散布機で入れました。田んぼやイネの出来具合にによりますが、それぞれ50キロぐらい。お米を美味しくする有機質肥料の役目と同時に、抑草の役目も持っています。田植え後すぐに、これらを散布すると、田んぼの泥の表面で発酵して、有機酸とやらを出し、雑草が芽を出そうとするとき、有機酸によって発根阻害を受けるのです。なにやらこむつかしい話になってきましたが、野菜畑で米ぬかや鶏糞をまいてすぐに種をまくと、全然発芽しないのです。肥えあたりをしたと言います。(なになら、腹下りみたいですが)それと同じ理屈ですね。
さてさて、そんな具合にして、今年のお米は栽培されたのですが、結果は、写真のようにコシヒカリはコケヒカリになってしまいました。コシヒカリは、稈が細くてなよなよしているので、少し肥料が過ぎたようです。肥料が過ぎると、背高のっぽになって、台風にあおられ、少し傾き、夕立にたたかれ、たまりかねて倒れてしまったのです。その点、ヒノヒカリは、からががっちりしていますので、きっと大丈夫でしょう?
それより、お米の味の方はどうでしょうか?それは、皆さんのべろメーターの評価を待つほかありません。
何より気がかりなところでありますが、どうぞ、お気づきのこと、教えてください。
そして、今年も山下農園のお米を、どうぞヨロシクお願いします。
(ヒノヒカリの9月16日の姿)
2002年9月 山下農園亭主敬白 672−8002 姫路市北原328−4
TEL&FAX 0792−45−0576